“速く走れる靴”が大ヒット爆走中! 「神様」とあがめる子供も

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“速く走れる靴”が大ヒット爆走中! 「神様」とあがめる子供も

発売6年目を迎えても、アキレスの学童靴「瞬足」が爆発的に売れている。100万足超えればヒットとされる業界で、累計販売は今年3月で1000万足を突破。年々数を増やし昨年は454万足売れた(発売1年目は24万足)。子どもの3人に1人が履いている計算だ。

人気の理由は靴底にある。独特の切り込みに加え、高さ約1ミリメートルのスパイクを左右とも左寄りに配置しているのがミソ(写真参照)。学校の校庭は狭く、中学年以上になると徒競走のコースは直線にカーブが加わる。トラックは必ず左回りのため、コーナリングの走行安定性がカギになる。瞬足は靴底の独特の形状から「摩擦係数が高く、土をしっかりととらえるため、速く走れる」(津端裕・シューズ事業部商品企画開発部長)。子どもからの反響は多く、リレー競技で好結果を残した小学校5年生からは「ぼくにとっての神様は瞬足です」という作文がアキレスに寄せられ、津端部長らを大感激させたという。

CMや口コミ効果で最近は父親にも知名度が浸透し、中には「自分も履いてみたい」という声も。現行サイズは15.0~24.5センチメートルと、3~4歳児から小学校6年生までが対象。だが、運動会の主役になりたいのは子どももパパもかわらない。近々「おとな瞬足」がお目見えするかもしれない。

高橋 由里 東洋経済 記者

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たかはし ゆり / Yuri Takahashi

早稲田大学政治経済学部卒業後、東洋経済新報社に入社。自動車、航空、医薬品業界などを担当しながら、主に『週刊東洋経済』編集部でさまざまなテーマの特集を作ってきた。2014年~2016年まで『週刊東洋経済』編集長。現在は出版局で書籍の編集を行っている。

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