「女王陛下の新路線」用新車は何が新しいのか 吊り革は一部だけ、座席の座り心地は?
従来の地下鉄システムとは異なる、地上の鉄道路線と同規格の地下トンネルを市内中心部に建設して郊外との直通運転を行い、都心部では地下鉄ほど停車駅を設けず一部の乗換駅に絞って急行運転をするスタイルは、パリのRERに非常に似ている。
特にパリのRER-B線は、フランスの玄関口であるシャルル・ド・ゴール空港へ乗り入れており、ヒースロー空港ターミナル直下へ乗り入れるクロスレール計画のお手本に近いものである。
西側がヒースロー空港に直結する一方、東側はドックランド地区にあるエクセル見本市会場に接続しており、地域住民のみならず、多くのビジネス客が利用することが予想される。
シンプルなデザインと快適な乗り心地
さて、この新しい列車にリバプールストリート駅から早速乗車してみた。
まだ列車はたった1本で、日中に1日1往復しかしていないため、乗客の認知度は低いのだろう。見慣れぬ車両に「この列車で間違っていないか」と車掌や駅員に確認する乗客の姿も目立った。
営業開始直後ということで、一般の乗客以外に、鉄道ファンや鉄道会社職員、メーカー関係者も多く乗車していた。
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