フジテレビ「お台場冒険王」 大人気イベントの意外な台所事情

フジテレビ「お台場冒険王」 大人気イベントの意外な台所事情

東京・台場で夏の風物詩となっているフジテレビジョン主催の「お台場冒険王ファイナル」が7月19日から始まった(8月31日まで)。タイトルにもあるように、開催は今年で最後。これまで使用してきたメイン会場の敷地で、2009年から不動産開発が始まるためだ。

冒険王は03年の開始から昨年までに延べ2011万人を動員した一大イベント。今年も人気アーティストによるステージが催されるほか、「めちゃ×2イケてるっ! 」「はねるのトびら」など人気番組のブースが所狭しと並ぶ。開催初日から3連休だったこともあり、家族連れやカップルなど約28万人が足を運んだ。来場者からは「毎年楽しみにしてきたイベントが終わるのは寂しい」と惜しむ声も多い。ただ、収支面は芳しくなかった。大規模な動員数を誇るものの、設営費用などがかさみ、毎年数億円、ひどい年には二十数億円の赤字を出してきたからだ。今年は「赤字を出さないのが目標」という。

来年以降も夏のイベントは「模様替えをして存続させる」(豊田皓社長)。しかし、景気減速による広告不振を受け、本業の放送収入は減少が続く。投資家や証券アナリストの目も厳しくなっており、これ以上の赤字垂れ流しは許されないだろう。冒険王の“後継”イベントは、コスト面での抜本的な見直しを迫られそうだ。

(中島順一郎 =週刊東洋経済)

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