中国企業がコンドーム大手を買収したワケ

性意識高い若者需要が後押し

5月29日、中国の若者世代は、保守的な親世代よりもずっとセックスについてオープンな意識を持ち、性感染症対策の必要性についての認識も急速に広まっている。写真は2016年11月、重慶市で開かれたAIDS啓発イベントで、コンドームを膨らませる参加者(2017年 ロイター)

[上海 29日 ロイター] - 上海出身の学生エイプリル・チャンさん(21)は、中国の若者世代における、セックスに対する急速な意識の変化を体現している。かつてタブーだったその話題について、チャンさんは自信を持って話すことができるし、リスクについても良く分かっている。

チャンさんや同世代の若者は、見方は均一には程遠いにしても、保守的な親世代よりもずっとセックスについてオープンな意識を持っている。性感染症対策の必要性についての認識も急速に広まっている。

世界第2の規模を誇るコンドーム事業を買収

こうした性意識の高い若者世代の存在は、コンドーム市場に急拡大をもたらすと見られており、中国の国内企業が、豪ゴム製品大手アンセル <ANN.AX>から、世界第2の規模を誇るコンドーム事業を6億ドル(約660億円)で買収する決断の背景となった。

「意識は確実に変わっている。私たちは、すごくオープンになっている」と、チャンさんは言う。友人の間では、英日用品メーカーのレキット・ベンキーザー<RB.L>製「デュレックス」や、日本のトップメーカーのオカモト<5122.T>のコンドームを使う人が多いという。高品質との評判だし、両社ともマーケティングに力を入れているからだ。

「これはとても大事な製品。一度の失敗で、重大な結果になる」と、チャンさんは言う。

中国の大都市では、コンドームは街中で売られている。目抜き通りのコンビニエンスストアではレジ横に置いてある所が多い。デュレックスの様なブランドは、中国のソーシャル・メディアのアカウントに何百万人ものフォロワーがいる。

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