打倒!"ソフトバンク"iPhone−−ドコモ、auの戦略

打倒!"ソフトバンク"iPhone−−ドコモ、auの戦略

アイフォーンによりNTTドコモ、auの高単価ユーザーを切り崩し自社内に取り込みたいソフトバンク。対して、狙われた両社はどう対抗するのか。

「ユーザーインターフェースがよくできているし、プロモーションがうまい。じらしながら仕掛けていくやり方など、ホント、よく学んでいかないと」と、KDDIの高橋誠取締役執行役員常務はうなる。

「ただ、携帯で重視されるメールに関しては、フォント(字体)や添付処理など日本はどこの国よりも進んでおり、アイフォーンにすべて置き換わってしまうことは絶対にない。それに音楽業界はアップルだけでなくauのLISMOも応援してくれている」と自信をのぞかせる。

KDDIは2007年度末に悲願の3000万ユーザー獲得を達成した。「これまでは代理店大会でもつねに3000万目標を強調していたが、今年度はコンテンツの話が中心だった」(ある販売代理店幹部)と、目指す方向も変わってきている。

端末開発でも「音楽やスポーツなど、ユーザーの趣味嗜好を反映できる商品群を作っていきたい」と、夏モデルではまさにスポーツを楽しむための携帯を投入。さらに「フルチェン」「ナカチェン」という新しいコンセプトを打ち出し、携帯の外側も中身もライフスタイルや好みに合わせて変えられるものを投入している。

携帯OSを統一してメーカーの開発負担をラクにしようという動きにについては、「au端末の新しいプラットフォーム(KCP+)で先鞭をつけてやっているが、昨年度の冬モデルで搭載端末の出荷が遅れたように、苦労している」。今年は元気さを取り戻すのが課題だ。

特徴ある端末で2台目需要に期待

アイフォーン発売でソフトバンクに先を越されたNTTドコモ。「アイフォーンを発売してほしいというユーザーの声は十分承知している。可能性を検討している」と、辻村清行副社長は、“含み”を持たせた発言を繰り返している。

アイフォーンは多機能端末(=スマートフォン)としても注目を集めているが、ドコモでも法人向けスマートフォンのRIM社(カナダ)製端末「ブラックベリー」を展開中だ。8月からは個人ユーザーを対象にしたサービスも開始する。

「ブラックベリーはビジネスマンが使いやすいようにできている。メールを打つのに便利なキーボード配列だから、メールを頻繁に打ったりサーバーにアクセスすることが多いユーザー向き。アイフォーン同様、ブラックベリーも特長がはっきりしているので、2台目需要として出ていくのではないか」と期待を寄せる。

スマートフォンに関しては、auも積極的に取り組む意向を示している。先行するウィルコムやイー・モバイルを含めて、日本のスマートフォン市場が本格的に拡大するかもしれない。

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