ソフトバンク、絶好調決算の先にある"金脈" これからゴールドラッシュが始まる?
金の卵からゴールドラッシュへ
孫社長が「金の卵を産むガチョウ」論を蒸し返したのは、通称「10兆円ファンド」の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(以下SVF)の正当性を主張するためのものだ。SVFはソフトバンク、中東の石油マネーなどで10兆円をメドに組成する投資ファンドで、「100億円以上の投資案件は今後SVFを経由する」予定だと孫社長は言う。
SVFは10兆円規模の巨額資金を背景に、ソフトバンクがこれまで成功してきた投資手法で成長企業を発掘しようとするものだ。「よい投資先は成長し続ける以上、株を持ち続ける。その意味で(投資期限をあらかじめ定めておいて、上場などを機に売り抜けようとする)既存のベンチャーキャピタルとは違う」(孫社長)。
このSVFによる将来の投資成果を孫社長は「ゴールドラッシュ」と定義。「ゴールドラッシュがこれから始まる。これまでの年率平均44%という高い投資成績を示した投資案件も、SVFがこれから出資する案件に比べたら前哨戦に過ぎない」と自信を見せた。
絶頂期を思わせる孫社長のプレゼン。純粋に孫社長の起業家精神に心を打たれたからなのか、それとも1兆円超えを祝福したからか、説明会の最後には大きな拍手が巻き起こった。ただ、最後は「国内通信の設備投資は」と聞かれたのに「国内企業への投資」について滔々と語るなど、さすがに疲労の色は否めなかった。
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