ソフトバンク、「純利益2倍」に死角はないか 決算会見で孫社長は終始上機嫌だったが・・・

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トランプ大統領との会談など、孫社長は政治家をも凌駕する行動力を見せつけた(撮影:風間仁一郎)

「一言で言えば、順調」。ソフトバンクグループの孫正義社長は好決算を受け、上機嫌で語った。

ソフトバンクグループは2月8日、2016年4~12月期の決算を発表した。売上高は6兆5814億円と前年同期比横ばいだったが、営業利益は同18%増の9496億円、最終利益は同99%増の8574億円と大幅増益だった。

全体の増益を牽引したのは、米携帯4位スプリントによる米国通信事業だ。円高が進み、売上高は2兆6520億円と前年同期比9%の減収(ドルベースでは248億ドルと同3%弱の増収)となったが、営業利益は同2.4倍の1451億円(ドルベースでは同2.8倍の13.6億ドル)と大きく伸ばした。

主力の後払い契約は前年同期比74万件増の3169万件。全体の契約数も同70万件増の5951万件と順調に増やした。ただ、大幅増益は契約増加よりも、コスト削減効果が大きい。ネットワーク関連費用や顧客サポート費用、広告宣伝費など計15.8億ドルを削減。これがなければ赤字だったともいえる。

国内携帯事業は伸び悩み傾向だが…

子会社ソフトバンクが主体の国内通信事業は売上高が2兆4006億円と前年同期比2.5%の増収。低価格ブランドの「Y!mobile(ワイモバイル)」が伸びたことで通信ARPU(1契約当たりの月額収入)が下がり、移動通信サービスは減収となったが、光回線販売の大幅な伸びで補った。セグメント利益は同8%増の6514億円となっている。

そのほか、ヤフーはディスプレイ広告の売り上げが増加したことや、昨年にアスクルを子会社化したことで、売上高は前年同期比41%増の6308億円。セグメント利益はアスクル子会社化による一時益(594億円)がなくなり、同22%減の1505億円だったが、実質的には好調だった。

さらに、昨年9月に新規連結した英国の半導体設計会社ARM(アーム)は売上高688億円、セグメント利益302億円と、驚異の利益率で初年度から業績に貢献している。

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