低価格「ワイモバイル」が本家より売れる理由

「適度な安さと安心」でソフトバンクを上回る

ヤフーによる買収は中止となったが、その後も協力関係は継続。ヤフーもポイントなど、サービス面で協力している(写真:筆者撮影)

低価格でスマートフォンが利用できるサービスといえば、MVNOが注目されがちだが、MVNOとは異なる業態で人気を博しているサービスも存在する。それが、ソフトバンクがサブブランドとして展開している「ワイモバイル」だ。

ワイモバイルの前身は、それぞれ独立系の通信会社であったウィルコムとイー・アクセス。ソフトバンクグループ(当時はソフトバンク)は両社を経営支援や買収によって取得した後、2014年3月にイー・アクセスを存続会社として合併させた。だが同年6月、ヤフーがソフトバンクからイー・アクセスを買い取り、社名を「ワイモバイル」にすると発表(その後中止)。この出来事がブランド誕生のきっかけとなっている。

その後ソフトバンクモバイルなどと合併し、低価格を求めるユーザーに向けたブランドとしてサービスを継続している。現在はワイモバイルがソフトバンク全体の契約数の伸びを牽引しているほどだ。

通話や端末面でソフトバンクの強みを発揮

実は、ワイモバイルの強みは、この誕生の経緯にあるといっても過言ではない。2014年のブランド誕生時から、料金プランは高速データ通信容量に応じて2980円から利用できる3つの「スマホプラン」のみと、大手携帯会社と比べてシンプルで安価な料金体系を実現。これが人気の要因の一つとなっている。

定額かけ放題の「だれとでも定額」を発明した旧ウィルコム。旧イー・アクセスとの合併前は、だれでもスマホを持てる「だれスマ」をアピールしていた(撮影:梅谷秀司)

もうひとつ、人気を獲得した要因が「音声通話」である。スマホプランは当初より10分以内の通話を無料で月300回かけることができ(今年2月からは回数無制限)、さらに月額1000円を支払えば無制限でかけ放題となる(スーパーだれとでも定額)。IP電話などは用いておらず、通常の音声通話の仕組みを用いたものだ。

現在、携帯会社がMVNOに貸し出している音声通話のネットワークは、自由なサービス設計ができない。だがワイモバイルは、サービス開始当初からソフトバンク傘下であったため、MVNOには難しかった自由なサービスを、早い段階で実現できたわけだ。

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どん底の2000年代を経て鮮やかなV字回復を果たしたプロレス界の雄。キャラクターの異なるスター選手を複数抱え、観客の4割は女性だ。外国人経営者の下、動画配信や海外興行など攻めの姿勢を見せる。株式上場も視野に入ってきた。