京急が「整列乗車位置」を4つに増やした理由

「プロ仕様」?品川駅ホーム上を4つに色分け

京急品川駅1番ホームの整列位置。行先などで4種類に分かれている(画像:京急電鉄)

京急によると、今回の整列位置変更の理由は2つある。特に大きいのは、訪日外国人観光客を中心とする羽田空港行き利用者の増加だ。きっかけは「利用者の声だった」という。

従来の整列位置では、羽田空港方面と横浜方面への乗客が同じ位置に並んでいた。だが、空港利用者はスーツケースやキャリーケースなど大きな荷物を持っている場合が多く、横浜方面行きが到着した際にはこの列車に乗る客と、荷物を持って羽田空港行きを待つ人の流れが交錯し、乗客と荷物がぶつかるといった声が寄せられていたという。

そこで、各方面への利用者が混在して混み合っていた「都営浅草線からの快特・特急と羽田空港行き」の整列枠から、羽田空港行きの枠を分離。「羽田空港方面へ向かうすべての列車」と、「都営浅草線から直通の横浜方面行き快特・特急」の2つに分けた。

普通列車用の整列位置も新設

空港利用者対策以外のもう1つの理由は、これまで普通列車用の整列位置が存在しなかったことだ。京急によると、普通列車については従来、特に整列位置を決めておらず「ホームの中ほどでお待ち下さい」との案内放送を行っていたが、乗客から「どこに並んでいればいいかわからない」との声があったという。

そこで、新たに普通列車用の整列位置も設けることにした。この結果、4種の整列位置がホーム上に姿を現すことになったわけだ。

羽田空港行き整列枠の新設は、混雑緩和以外の効果もあるという。羽田空港方面への列車はすべて8両編成のためホームの前寄りには停まらないが、初めての利用者の場合、知らずに空いているホーム前方へ行ってしまう人も多かった。京急は「羽田空港方面は青い枠がある部分にしか停まらないと案内することで、その点もわかりやすくなった」と説明する。

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