ここまで、入社早々、その将来のキャリア転落が約束される、恥ずべき没落社員の特徴を、顔を赤らめながら書きつづってきた。それでは、入社した途端、将来の活躍が予想される「最強の新入社員」の特徴とはどのようなものだろうか?
ここまで述べてきた「アカン新入社員」の恥ずかしい3大特徴を兼ね備えていないのは最低限の条件として、「最強の新入社員」は総じて、以下のような特徴を有している。
「最強の新入社員」の3大特徴
【1】「社会人としての自覚」がある
まず将来が明るい新入社員は、社会人として求められる「礼儀正しく、規律正しいはつらつとした若者像」を見事に体現してみせる。
まだ学生気分が抜けずにおちゃらけた同期が多い中、プロフェッショナルマナーを意識して大人の振る舞いを見せるだけで、比較的、簡単に「印象良好なスタートダッシュ」が可能なのだ。
【2】「何でもやりますスピリット」がある
最強の新入社員は、どんな仕事でもまず謙虚に全力投球するものである。
使いづらく、徐々に仕事を任せられなくなる最弱新入社員に限って「私はそんな仕事をするために、入社したわけではありません。それは、バイトさんか秘書さんに任せたらどうですか?」などと平気で口にしたりする。
ダメダメ新入社員が何かにつけて仕事を選別している間に、最強の新入社員は「どんな仕事でも、その人と信頼関係を築く好機」ととらえ、どのような雑務でも期待以上の仕事を行い、社内で徐々に信頼関係を築いていくのである。
【3】「旺盛な学習習慣」がある――日々の雑務に忙殺されない
最後に、「最強の新入社員」と「最弱の新入社員」の間で最も大きな差がつくのが、「日常の雑務に忙殺されず、学習習慣をもっているかどうか」の違いだと言っても過言ではなかろう。
多くの企業で、いざ入ってみると、「ろくでもない資料作成」や「つまらないエクセルへのデータ入力」「上司に依頼されたプレゼン作成のトリプルチェック」など、それはそれは退屈な仕事が、際限なく自分を襲ってくるものである。
しかし、その後、早々と出世していく最強の新入社員たちは、これらの雑務に忙殺されることなく、必ず自分の勉強時間を確保する。
そして、雑務以外の「この職場で学んだことを、次の転職の時に高値で売ってやる」くらいのたくましい商売根性で、戦略的に重要なコア業務への継続学習を欠かすことがないのだ。
ここまで、4月にめでたく新入社員となられた、若手社員の皆様に、エネルギー満タンの応援コラムを書いてきたわけだが、みなさんの会社の「最強の新入社員」とは、どのような特徴を有した人々だろうか?
社内人間関係の多くが初対面で決まってしまうことが多いだけに、「入社時の自分への評判」には細心の注意を払わなければならない。
皆様にとって実り多きキャリアに向けた、幸先よいすばらしいスタートダッシュになることを祈念しつつ、今回の記事を締めさせていただきたいと思う。
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