渦中の朴前大統領、韓国検察が逮捕状請求へ 収賄で有罪判決なら10年以上の禁錮刑も
[ソウル 27日 ロイター] - ソウル中央地裁は27日、 検察当局が収賄容疑などで請求した朴槿恵前大統領(65)の逮捕状発付の是非について、現地時間30日午前10時半(日本時間同)から審査すると発表した。
30日遅くか31日午前中に判断される見通しで、逮捕状発付が適当との判断が下されれば、朴氏は取り調べの期間中、最長20日にわたり拘留される。
逮捕されれば、大統領経験者としては3人目の逮捕者となる。
朴氏は収賄などを巡る捜査で容疑者として先週、取り調べを受けていた。
韓国の憲法裁判所は今月、国会が可決した朴前大統領の弾劾訴追を妥当と判断した。民主的な選挙で選ばれた大統領が失職する初のケースとなった。朴氏は容疑を否認している。
朴氏は、友人の崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀し、大統領としての政治的主導権を支えるために設立された2つの財団へ大企業に資金拠出を迫ったりするなどの容疑が持たれている。
検察当局は27日、朴氏への逮捕状請求の発表に際して、同氏に証拠隠滅の恐れがあると説明。
声明で「容疑者は、大統領としての強力な立場と権限を利用して企業に金銭を渡させ、企業経営の自由を侵害することで職権を乱用した。非常に重大な事件だ」と指摘した。
朴氏は、サムスングループ[SAGR.UL]の事実上のトップ、李在鎔(イ・ジェヨン)氏を含む大手企業幹部からの収賄で有罪判決を下された場合、10年以上の禁錮刑を科される可能性がある。
*内容を追加しました。
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