米GM、課題の欧州事業リストラ進む? 直近決算では、地域別の赤字額が大幅に縮小

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GM首脳は、まだ慎重

グッゲンハイム・セキュリティーズのアナリスト、マシュー・ストーバー氏も「第2四半期の最大のニュースは欧州事業がそれほど悪くなかった点だ」と述べた。

ただGMのアマン最高財務責任者(CFO)は、欧州の状況は依然として「非常に厳しい」と語り、同地域の改善に言及するのは時期尚早との見方を示した。

アカーソン最高経営責任者(CEO)も会見で「(欧州では)需要主導の回復はまだ視野に入っていない」と述べた。

GMはこれまでに、2015年頃までに欧州で損益を均衡させる方針を示してきた。第2四半期の欧州の業績が堅調だったことを受け、2014年中に目標を達成できるかとの質問に対し、アカーソンCEOは「欧州のマクロ経済情勢は依然非常に厳しく、われわれにはコントロールできない。ただ、当社は順調な進展を遂げている」と答えた。

同CEOは仏プジョー・シトロエン との提携について、既存の計画を実行していくことに注力するとした上で、追加出資する予定はないと述べた。

北米の営業利益は約20億ドルとなり、アナリスト予想の17億5000万ドルを大きく上回った。価格の改善が利益を押し上げた一方、2014年型「シボレー・シルバラード」や「GMCシエラ」の投入などに関連したコストは圧迫要因となった。

アカーソンCEOは6月に発売したこれらの新型ピックアップトラックについて、住宅市場が回復局面にあることを踏まえると最適のタイミングだったと指摘した。

GMはこれらの新型車投入に伴うコストについて、第4・四半期から来年にかけて縮小するとの見方を示した。

中国を含むインターナショナル部門の営業利益は2億2800万ドルと、前年同期比64%減少した。

アマンCFOは、オーストラリアや東南アジアでの価格押し下げ圧力やインドでのコスト上昇などを理由に挙げた。ただ、中国単独での営業利益は増加したと指摘し、引き続き堅調になるとの見方を示した。

2013年の中国の自動車販売台数については、業界全体で7─9%増加するとの同社のこれまでの予想を確認した。

 

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