米GM、課題の欧州事業リストラ進む? 直近決算では、地域別の赤字額が大幅に縮小

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7月25日、米GM第2・四半期決算は、北米の堅調な需要や欧州事業でのコスト削減が寄与して調整後の利益が市場予想を上回った。写真はデンバーで2009年6月撮影(2013年 ロイター/Rick Wilking)

[デトロイト 25日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が25日発表した第2四半期決算は、調整後の利益が市場予想を上回った。積極的なコスト削減で欧州事業の損失が縮小したことなどが寄与した。

中核の北米市場では、ピックアップトラックや大型セダンの新型モデルが高めの価格設定となったことが利益を押し上げた。同社幹部は、利益率を高めた他の新型車も貢献して下期には一段の利益改善が見込まれるとした。

第2四半期の純利益は12億ドル(1株当たり0.75ドル)と、前年同期の15億ドル(同0.90ドル)から減少。新型フルサイズピックアップトラックの投入に絡む費用や、中国以外のアジア地域での損失が響いた。

韓国子会社の優先株取得などに絡む一時項目を除いた1株利益は0.84ドルで、トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想を0.09ドル上回った。

売上高は4%増の391億ドル。アナリスト予想は383億7000万ドルだった。

地域別では欧州の営業損益が1億1000万ドルの赤字。赤字幅は前年同期の18億ドルから縮小し、アナリスト予想と比べても3分の1程度小幅な水準にとどまった。

欧州での販売と市場シェアは縮小したが、モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョーナス氏は欧州事業の業績改善について、自身の予想よりも2年早いとの見方を示した。

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