いよいよ米国株の「本当の終わり」が始まった その時、日本株は「意外な値動き」になる

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過去最高だった1985年3月27日には、10年債利回りは11.85%を記録している。上がり出した金利は過熱経済を押さえられないことも、歴史が証明している。今年の利上げが3回にしろ4回にしろ、この段階で米国株が終わるとは考えられない。

しかし、金利上昇に拍車がかかり、確実に米国株の終わりが近づいたとは言えるのではないか。

日本株の先行きも見えた?

先週末(10日)の日経平均株価は久しぶりの1万9600円台回復となったが、投資家の眼は日経ジャスダック平均の連騰に向けられている。とうとう日経ジャスダック平均は先週末21連騰と記録を伸ばした。

当然この現象がいつまで続くのかが、投資家の最大の悩みだろう。出遅れた投資家は今さら追随買いすることは出来ない。

連騰記録では、日経平均が平成バブルの最高値を付ける直前の1989年10月の22連騰がある。この時は平成バブル崩壊で日経平均が3万8915円から2万0221円(翌年10月)まで崩壊的急落をする中でも日経ジャスダック平均は上がり続け、連騰時から指数は倍に上がっている。他の連騰記録を見ても、連騰後2〜3カ月強さが続くようだ(大和レポート)。

今回の連騰は、国内個人投資家の先駆的動きに、海外投資家も加わっての大きな相場だが、日経ジャスダックを中心とする新興市場の時価総額は20兆円あり、東証1部小型株1000銘柄を加えると、外国ファンドの参入に十分耐えうる市場にもなっている。

この日経平均と日経ジャスダック平均との関係を、米国株と日本株に置き換えると、また面白い見方も出来る。つまり米国株が終わった後も、日本株は意外に長く上昇し続けるのではないかと言う考えだ。頂上に近い米国株とまだ5合目とも思える流動性相場にいる日本株を、相場循環図で見ると意外ではないと思えるのだが。

今週の日経平均予想レンジは、1万9100円〜1万9800円としたい。

平野 憲一 ケイ・アセット代表、マーケットアナリスト

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ひらの けんいち

日本証券アナリスト協会検定会員。株一筋約45年。歴史を今に生かすことのできる「貴重なストラテジスト」として、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌への出演や寄稿記事多数。的確な予想で知られ、個人投資家の間には熱烈な「平野ファン」がいることでも有名。1970年に立花証券入社以来、個人営業、法人営業、株ディーラーを経て、2000年情報企画部長マーケットアナリストとして、投資家や各メディアに対してマーケット情報発信をスタート。2006年執行役員、2012年顧問就任。2014年に個人事務所ケイ・アセット代表。独立後も、丁寧でわかりやすい解説を目指す。

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