アップル減益。が、iPhone販売は予想上回る 数ヶ月内に、新製品を発表か

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7月23日、米アップルの第3・四半期(4─6月)決算は、売上高が353億ドルと市場予想の350億2000万ドルをわずかながら上回った。写真はパサデナのアップルストアで撮影(2013年 ロイター/Mario Anzuoni)

[サンフランシスコ 23日 ロイター] - 米アップルの第3・四半期(2013年4─6月)は、利益が減少した。景気減速する中国での売上高が前年同期、前期をともに下回った。ただ、スマートフォン(スマホ)「iPhone」の販売がアナリスト予想を大幅に上回る強い数字となったため、株価は上昇した。

4─6月利益は前年比22%減少。粗利益率は36.9%と、前年同期の42%超から大幅に低下した。 iPhoneの販売台数は3120万台。アナリスト予想の2600万台、タブレット端末「iPad」の1460万台を大幅に上回った。

スマホは、世界的に市場が成熟化し競争が激化。2012年にアップルを抜き首位に立った韓国サムスン電子<005930.KS>の4─6月業績予想も弱気だった。iPhone需要減退が懸念されていたが、予想外の好調ぶりに、23日の通常取引を1.7%安で終えていたアップル株は、時間外で5%上昇した。

クロス・リサーチのアナリスト、シャノン・クロス氏は「iPhone販売数は、スマホ需要を懸念していた投資家に一定の安心材料となるだろう。株価が上昇しているのはそのためだ」と述べた。

オッペンハイマー最高財務責任者(CFO)によると、iPhone販売が米国で前年比51%増、日本は66%増加。 クロス・リサーチのアナリスト、シャノン・クロス氏は、日本での販売が伸びたが4─6月は円相場が下落したため、平均販価を押し下げたと指摘した。

4─6月利益は69億ドル、1株あたり7.47ドル。前年同期は88億ドル、1株あたり9.32ドルだった。

売上高は353億ドル。前年同期は約350億ドルだった。 トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリストの予想平均は、1株利益(EPS)が7.32ドル、売上高が350億2000万ドルだった。

中国の売上高は減少。グレーターチャイナ売上高は前年を14%下回り、前期から43%減少した。

経営陣は電話会議で、経済減速の影響を指摘。それでもクック最高経営責任者(CEO)は「アップルにとって中国は大きな機会」と位置付け「90日のサイクルでがっかりすることはない」と述べた。

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