マクドナルド、今度はアイスデザートで攻勢 外食各社、“コーヒー戦争、夏の陣”が勃発

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スタバは主力商品に育成

スターバックスは1996年からコーヒーや果汁をミックスした氷菓飲料「フラペチーノ」を販売している。定番の「コーヒー フラペチーノ」は420円からだが、期間限定の「ストロベリー チーズケーキ フラペチーノ」や「チョコレート ブラウニー 抹茶 クリーム フラペチーノ」はそれぞれ590円、540円からと高単価だ。さらに昨年からは期間限定で、バリスタがシェイカーを振り、カフェインとジュースを組み合わせた「リフレッシャーズ」の販売を開始。今年も7月17日から「トリプル オレンジ」と「クール ライム」(420円~)を店舗で販売している。

さらに、こうした高額の期間限定フラペチーノを夏場だけではなく、冬場にも投入。とくに暖房が効いたショッピングセンターでの販売が好調で、近年の業績好調の大きな要因となっている。

マクドナルドの原田社長は「マクドナルドはカフェになるのではない。デザートを投入することで新しい来店動機を増やす。そのためには(約3300の)店舗数と16億人の来店客数というスケール感が武器だ」と強調する。日本マクドナルドホールディングスが開示している既存店売上高は復調の兆しが見えているとはいえ、ほとんどが客単価上昇によるもので、客数は回復途上。足元の既存店売上高が2ケタ増というスタバの勢いに比べれば、やや見劣りする。

はたして夏のコーヒー戦争を制するのはどの企業なのか。各社の暑い夏が動き出している。

松浦 大 東洋経済 記者

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まつうら ひろし / Hiroshi Matsuura

明治大学、同大学院を経て、2009年に入社。記者としてはいろいろ担当して、今はソフトウェアやサイバーセキュリティなどを担当(多分)。編集は『業界地図』がメイン。妻と娘、息子、オウムと暮らす。2020年に育休を約8カ月取った。

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