池上彰、佐藤優の「ネット検索」驚きの6極意 「グーグル検索」は非効率!どうすればいい?
池上:「グーグル検索の効率の悪さ」は、最近特にその傾向が顕著ですね。以前はページを進めていくと古い情報もヒットしましたが、今はごく最近の情報しか出てきません。
「専門分野」と「それ以外」で検索の仕方を変える
【1】まず「グーグル検索は効率が悪い」ことを知る
池上:というのも、自分のページが上位に来るように、日々サイトマスターがアルゴリズムを研究して、工夫しています。グーグルがそれに対抗するために、またどんどんアルゴリズムを変えていく。その結果、だんだん検索の効率が悪くなってしまいました。
佐藤:「グーグル検索は意外と効率が悪い」というのは、もっと多くの人に知ってほしいことですね。
池上:仕方ないので、グーグル検索をするときは、1ページ目で満足せず、2ページ目、3ページ目以降もつぶさに見て、世の中の「主流の意見」に対する反論や疑問などにも目を配るようにしています。
佐藤:それだと、どうしても時間がかかってしまい、一般の人には決して効率がいい検索法とはいえませんよね。
【2】「有料辞書サイト」を活用する
佐藤:私は何か確認したい事柄が出てきたら、まずは「ジャパンナレッジ」の情報に頼ることにしています。会員制のインターネット辞書・事典検索サイトで、月額1620円で小学館や平凡社の百科事典のほか、各種の辞書類が自由に使えるサービスです。
池上:「ウィキペディア」のように不正確な情報ではなく、出版社がきちんと編集した事典や辞書の情報に頼るわけですね。
佐藤:そうです。大事なことは、自分の仕事にかかわる「専門分野」と「それ以外」で検索の仕方を変えること。専門分野にかかわることなら、グーグル検索でも何でも使って、できるだけ調べるのが必要だと私も思います。でも、専門分野以外については、まずは辞書・辞典で調べたほうが、情報も正確だし効率もよく、時間の有効活用になると思いますね。