新設される津谷川橋梁の前後の専用道は線形や勾配が緩めに設計されている。鉄道は自動車と比べるとカーブや坂道に弱いため、鉄道として復旧された場合に列車が無理なく走れるような設計にしたのだ。「JR東日本は鉄道を復旧するつもりは最初からなかったのではないか」という見方もあったが、現場を見ればそうでないことはわかる。BRTに決まるまでは鉄道、BRTの両案が確かに検討されていたのだ。
BRTの“R”は「Rapid(高速)」を意味する。しかしBRTといえど一般道で渋滞にはまることもあり、鉄道と比べると定時性に欠けることもある。この点については、「バス専用道を整備することで定時性、速達性を高めたい。気仙沼線では9割を専用道にする」(JR東日本)。
もっとも専用道の整備はスピーディには進まない。気仙沼線のBRTによる仮復旧がスタートしたのは2012年だが、沿線自治体が本復旧を了承したのは2016年3月だった。仮復旧のときは鉄道での復旧という可能性も残されていたため、専用道の整備が本格スタートしたのは昨年春からなのだ。
しかもJR東日本、鉄建の双方にとって、線路をBRT専用道に変える作業は初めての経験。工事に際しても進入路を確保する必要があるなど特有の困難さを伴う。「工事を発注する前から施工者と入念な協議を繰り返した」。枕木とレールを撤去し、バラスト(砂利)については、骨材としてセメントといっしょにかきまぜて路盤として再利用する。
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