三木谷社長が入魂する「楽天モバイル」の実力 スーパーポイント大作戦は使えるのか
このサービスが、MVNOの通話料の高さに不満を抱いていたユーザーの関心を集め、価格に敏感な若い世代やファミリー層なども、楽天モバイルをメイン回線として利用するようになったのである。
その後、ほかのMVNOも、プレフィックス番号やIP電話などで、相次いで通話定額サービスを提供するようになったことを考えると、楽天モバイルが5分かけ放題を提供したことのインパクトが、いかに大きいものであったかが理解できるだろう。
メイン回線の獲得に向け、力を入れるポイントはほかにもある。中でも目立つのが、リアルにおける顧客接点の強化による販売拡大だ。楽天は「楽天カフェ」など自社が運営する店舗で、楽天モバイルの取り扱いを開始したのを皮切りに、販売代理店を活用するなどして、家電量販店などに楽天モバイル専用のコーナーを設置している。
最強の強みは「楽天スーパーポイント」か?
2016年にはすでに全国に100のタッチポイントを設けており、2017年内にはさらに150カ所へと拡大する方針を見せている。一方で東北地方や中国・四国地方を中心として13県には進出のメドが立っていないが、こうした地域には期間限定の店舗を展開することで、顧客接点を確保していく考えのようだ。
幅広い層に利用されている楽天のリソースを活用したサービスを提供できるのも、楽天モバイルならではの強みといえるだろう。中でも多くの人にメリットがあるのは、「楽天スーパーポイント」との連携ではないだろうか。
音声通話対応サービス「通話SIM」の契約者は、楽天などで買い物をした際、楽天スーパーポイントが通常の2倍貯まる仕組みとなっている。これを楽天カードの利用や、楽天市場アプリでの買い物などと組み合わせることで、獲得できる楽天スーパーポイントが最大7倍にまでアップさせることが可能だ。
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