30~40代男の「若い子との結婚」が無謀なワケ 独身が抱いている願望を現実が打ち砕く

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2011年に当時67歳の加藤茶さんが23歳の一般女性と結婚したのを皮切りに、ラサール石井さん(56歳)と一般女性(24歳)、ブラックマヨネーズ・吉田敬さん(40歳)と一般女性(26歳)、西島秀俊さん(43歳)と一般女性(27歳)、スキージャンプ・葛西紀明さん(41歳)と一般女性(29歳)、千原ジュニアさん(41歳)と一般女性(23歳)など(年齢は結婚当時)、一回り以上の年齢差があるカップルの結婚が続出。一般の独身男性たちが、「俺にもチャンスがあるかも」と救いを求めたくなる気持ちも理解できます。

そのほかにも、「20代女性の約3割が40代男性を結婚対象にしている」というアンケート結果や、「40代男性にハマる20代女性が急増!」などのコラムが話題になるなど、30~40代の独身男性に希望を持たせるようなネット記事をたびたび見かけます。しかし、私のコンサル経験上でも、結婚情報サービスや婚活イベントへの取材でも、このような話を聞くことはほとんどありません。

そもそも、一回り以上年下の女性と結婚した男性は、たぐいまれな「包容力」「経済力」「コミュニケーション力」「若々しいルックス」のいずれかを持ち合わせています。これは言わば、「相手女性の若さと引き換えに与えられるものがある」ということ。あなたがもし若い女性と結婚したいのなら、「僕はどれかを持っているのか?」と自分に問いかけ、うなずけるようであればトライしてみるのもいいでしょう。

「どれも持っていないけど、それでも年下の女性と結婚したい」という人は、相手が「仕事で大きなストレスを抱えている」「仲良しの友人グループが結婚ラッシュ」「身近な人やペットなどで不幸があり孤独感に襲われている」などの逆境期に寄り添えるよう、日ごろから近い距離感でコミュニケーションを取る努力が必要。これは裏を返せば、「そういう努力をしながらタイミングを狙っていなければ、交際相手として考えてもらいにくい」ということです。

これらの理由から、「本気で結婚したい」という独身男性にとって、若い女性ばかり追い続けるのは非効率で、言わば成功率の低いギャンブルをしているようなもの。女性の年齢にこだわるほど時間を浪費して年老いてしまうリスクが高くなるため、コンサルタントとしては勧められないのです。

そもそも、誰しも年老いていく以上、若さは期間限定であり、最も重要な結婚後の共同生活において必要なものではありません。相手女性に対して、そのとき限りの年齢ではなく、「向こう数十年間、生活をともにしていくパートナーとしてどうなのか?」という基準を持てる男性が、幸せな家庭を築き、穏やかな老後を過ごせるものです。

“普通の子”との結婚が一番難しい

もちろん「僕は女性の若さにこだわっていない」という男性もいますが、そういう人はたいてい「“普通”の子で十分」と言います。「『普通でいい』なんて謙虚でいいな」と思いがちですが、決して謙虚とは言えません。

彼らが結婚していないのは、「なかなか普通の子と出会えない」ことの証し。独身男性が求める「普通の見た目で、普通の年齢で、普通の性格で、普通に家事ができる」独身女性と出会える可能性は限りなく少ないのです。

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