――エディ・レッドメイン演じる主人公ニュートを筆頭に、新シリーズでも魅力的なキャラクターが集合しました。
ジョー(原作者のJ・K・ローリング)は本当にユニークな才能を持っている。彼女は笑わせてくれるし、泣かせてくれるし、なおかつたくさんのドキドキを与えてくれる。皆さんの心に訴えかけるし、感情が刺激されるものを作ってくれる。彼女の作る魔法の世界に触れると、本当に温かい気持ちになるんだ。
『ゼロ・グラビティ』や『パディントン』もそうだったが、エンターテインメントで描かれているのはアウトサイダーたちだ。たとえ自分が家族や友人、ビジネスに恵まれていたとしても、時には自分がひとりぼっちだなと感じる瞬間は誰にでもある。だからこそハリーやロン、ハーマイオニーもそうだったし、今回のニュートやティナ、クイニー、ジェイコブたちもそうだが、彼らは最終的には友情で結ばれる。同じ価値観を持った者が強い友情を感じあってある種のファミリーを作ることになる。やはり映画で一番大事なのはキャラクターだ。こういう人っているよね、と観客が感じてもらえないと映画というものは成立しない。
ファンタビは5部作の予定
――ところでこの「ファンタスティック・ビースト」は5部作になるそうですね。
その通り。
――今後の展開はどのようになるのでしょうか。
もし僕がそれを教えてしまったら、君を殺さなければならない(笑)。だからそれを言うのはやめておくよ。ただひとつ言えるのは、ジョーは最初に書き始めた時は3部作だと言っていたが、書いていくうちに、どんどんストーリーが発展していったということくらい。だから細かいことは僕も分からないんだ。もちろん、だいたいこういう形になるんだろうな、ということは分かっているけどね。
ちなみにスクリプトは第2章までは読んだ。もちろん今回のキャラクターが話の中心になるし、(『ハリー・ポッター』に登場した)若き日のダンブルドアも登場する。ただこれは強調しておきたいんだけど、今回のシリーズは『ハリー・ポッター』を読んでいても読んでいなくても、みんなが楽しめるということ。独立した映画として、十分皆さんに楽しんでいただけると思う。
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