LIXIL、米最大の衛生陶器ブランドを買収 あの「アメリカンスタンダード」を傘下に

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LIXILグループでは、中期経営計画の中で、売り上げ規模の目標として3兆円(2013年3月期の実績で1兆4363億円)を掲げ、うち国内では2兆円、海外では1兆円を目指すとしている。海外については「時間を買う戦略」として、以前から買収への積極的な姿勢を打ち出している。

LIXILはさらに1~2件の大型買収を示唆

今回のアメリカンスタンダードの買収により、LIXILグループの海外事業は、既存分と合わせて年商3000億円規模に拡大する。

ただ、計画達成には「大型の買収がまだ1、2件は必要」(藤森社長)となる。今後も金属製品や窓、水回り製品の分野での買収対象の物色は続けていく方針だ。

なお、アメリカンスタンダードの株式取得には独禁法に関する確認が必要で、それが完了するのは8月以降となる予定。今回の買収資金は手元資金と借り入れで対応するというが、業績への影響はのれんの評価など現時点では読みづらい面が多い。

LIXILの連結決算においては、当面はアメリカンスタンダードの売り上げ分が上乗せされるにとどまり、利益面での寄与は限定的となりそうだ。

勝木 奈美子 東洋経済 記者

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かつき なみこ / Namiko Katsuki

環境・水処理機器、プラントメーカーなどを担当。現職はメディア編集部長

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