米利上げペース、向こう2年は非常に緩やか アトランタ連銀のロックハート総裁が言及
[オーランド(米フロリダ州) 4日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のロックハート総裁は4日、経済と雇用が安定的に伸びるなか、米利上げペースは向こう2年間は非常に緩やかなものになるとの考えを示した。
同総裁は講演では12月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの可能性については言及しなかったが、朝方発表された10月の米雇用統計については「堅調」だったとの認識を示し、連邦準備理事会(FRB)が掲げる金融政策目標に向け引き続き安定的な進展が見られることを示していると指摘。「満足できる結果」だったとし、「雇用創出は引き続き安定的に推移している」と述べた。
10月の雇用統計では非農業部門雇用者数が16万1000人増と、増加数は予想の17万5000人をやや下回ったったものの、堅調なペースは維持。完全雇用達成に必要な水準は大きく上回った。
ロックハート総裁は講演で、米経済は約2%の経済成長を達成する軌道に乗っているとの認識を示し、これによりFRBは段階的に利上げを行うことができると指摘。「向こう2年間にわたり非常に緩やかなペースで金利が上昇する環境が続くと予想している」と述べた。
ただ「事前に決められた引き締めプログラムの下で長期間にわたり金利の上昇が続くとは見ていない。少なくとも現時点では経済はそのような状態にはない」と述べた。
また、フェデラルファンド(FF)金利のほか、他の金利はすべて当面は歴史的な低水準にとどまるとの見方を示し、FRBによる利上げは経済成長の継続、低失業、賃金の上昇などに基づくものとなると述べた。
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