日経平均は値動き激しく小幅続伸止まり
市場エネルギー強いが先物主導で乱高下

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29日の東京株式市場は小幅ながら2日続伸。日経平均株価は前日終値比14円48銭高の1万4326円46銭、TOPIXは同10.60ポイント高の1178.87となった。東証1部の出来高は概算で39億1082万株、売買代金は3兆1269億円と市場エネルギーは強さを保っている。

前日の米国市場はNYダウが、前週末比106ドル29セント高の1万5409ドル39セントと1週間ぶりに史上最高値を更新、ナスダック総合は同29.75ポイント高の3488.89と4営業日ぶりに反発した。中でも、3月の米S&Pケース・シラー住宅価格指数の全米20都市の指数が、前年同月比10.9%と約7年ぶりの大きな伸びとなったことが好感された。欧州市場も総じて大きく上昇した。

一時1万4500円も回復したが・・・

これを受け、朝の外国証券経由の注文動向は売り1070万株に対して買い1740万株で、差し引き670万株の買い越し。買い越しは5営業日連続となった。日経平均株価は、欧米市場の好調さや円安基調を受け、前日終値比180円高で寄り付いた後、1万4500円を超え、200円高まで買い進まれたが、9時13~40分にかけて先物で大口の売りが断続的に発生。その後は為替もやや円高基調に変わるなどして、日経平均株価は上げ下げを繰り返し、13円高で午前の取引を終えた。

アジア株が総じて堅調に推移する中、大口注文をまとめて取引する昼のバスケット取引は531億1900万円で「やや買い決め優勢」(大手証券)と伝えられた。小幅高となった前引けを受け、後場の寄り付きは前日終値比29円高でスタート。先物にまとまった買いが入ると株価はジリジリと上昇、13時56分には同190円高まで買い進まれた。しかし、その後、大型株を中心に売りこまれる展開となり、結局、日経平均株価は14円高の小幅高で終わった。

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