サムスン、「ノート7」返品者に報奨金制度

他機種変更で100ドル、他社機変更で25ドル

 10月13日、韓国のサムスン電子は、発火トラブルで生産・販売を中止した新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」について、同国内で返金もしくは同社製の別機種との交換を開始した。写真はソウル市内の同本社で撮影(2016年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 13日 ロイター] - 新型スマートフォン(スマホ)「ギャラクシーノート7」について、サムスン電子<005930.KS>は13日、他の製品と交換する米国と韓国の顧客に、返金に応じたり、報奨金を支給したりする対応を始めた。

米国では、回収・無償修理(リコール)対象台数を計190万台に拡大する。9月15日にリコールした100万台を含む。

サムスンのスマホと交換する顧客に、最大100ドル相当のクレジットを提供すると明らかにした。

返金を受けたり、他ブランドのスマホを取得するために交換した顧客には、25ドル相当のクレジットを提供する。

韓国でも、返金か同社製別機種との交換を開始した。

返品した人に対しては、購入代金に加えて3万ウォン(26.91ドル)のクーポンを配布。交換を選択した人には、代替機に加えて支払いに使える7万ウォン分のクレジットを提供する。ノート7の販売価格は880ドル程度だった。

サムスンによると、欧州では約5万台が顧客の手に渡っていた。17日から、交換や返金に応じる。

米消費者製品安全委員会(CPSC)は13日、ノート7のバッテリーが過熱、出火して、重大な火災ややけどの恐れがあると指摘した。

CPSCによると、サムスンは米国内でノート7の過熱報告を96件受け、うち23件は9月15日のリコール発表以降のものという。

一連の問題を受け、サムスンが直面する真のリスクは、財務費用でなく風評被害だと、多くのアナリストが指摘する。

格付け機関、フィッチ・レーティングスは13日付の報告で「電話機事業で成功を収めたメーカーが、いかにして非常に速く、市場シェアを失い得るか。ノキアやブラックベリーの不振といった業界の経験事例が示している」と指摘した。

ムーディーズも報告で、ノート7問題は「クレジット・ネガティブ」と評価、「サムスンブランドに負の影響がさらに長く、及び続ける恐れがあり、消費者の信頼回復へ多くの販売費用が必要となる」と警告した。

韓国銀行(中央銀行)は、ノート7問題に伴う影響の評価に時間がかかるとしたうえで、経済成長の勢いが弱まる恐れもあるとの認識を示した。

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