「ノート7」の発火事故は対岸の火事ではない

リチウムイオン電池の宿命=燃えやすい

ノート7の再発売を目指していたサムスン電子だが、製品自体の出荷・生産をグローバルで中止することに(写真:ロイター/アフロ)

サムスン電子は10月11日、同社の最新のスマートフォン「ギャラクシーノート7」の生産を中止することを明らかにした。ここ1カ月あまりの発火事故の原因がバッテリーパックだけではないことが明らかとなり、ノート7の再発売を目指していた戦略は頓挫。製品自体の出荷・生産をグローバルで停止することになった。

これをもって、サムスン1社の問題のように捉える読者も多いかもしれない。しかし、これはサムスンだけの問題ではない。

救世主になるはずだった

ノート7は、サムスンにとって過去最大のヒット製品になるのではと前評判の高く、業績が下降線にあるサムスンにとって救世主となるはずだった。8月19日に北米市場で発売された同製品は、実際、過去のギャラクシーシリーズの中でも最高の売り上げ台数、予約台数を記録していたからだ。

しかし、8月30日に発生したバッテリー発火事故を皮切りに、バッテリーの発熱・発火問題が続出。サムスンはノート7そのものの生産・出荷を停止し、グローバルで販売された約180万台の別機種への交換や返品などの対応に追われる事態になった。

サムスンは発火問題発生後、独自に調査を行った結果として、内蔵するバッテリーパックが原因だと発表した。そして、問題があると考えられるバッテリーパックを搭載するロットを特定。製品交換を行うリコール措置を取りつつ、10月1日には韓国内での販売を再開していた。

だがバッテリーパックを交換した後の同製品も発火事故を起こし、日本では発売に至らないまま、姿を消すことになった。

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