ホンダのF1復帰、エコカーとの意外な関係 ターボ+モーター、“究極のHV”を探る
一方、ターボは常に排気ガスで動くため、エネルギー効率が悪い側面もある。ホンダは新型F1の動力系の開発で、エンジンとエネルギー回生システムを組み合わせる際に、ターボの無駄なエネルギーも取り込める仕組みも目指している。これを実現できれば、ブレーキによる減速でしか確立されていない、新たなエネルギー回生のシステムができあがる。ターボの弱点がHVで生きるというわけだ。
市販車への応用を視野に
F1のような最先端の技術を、市販車へ簡単に応用できるわけではないが、現方式のHVにターボを組み合わせれば、燃費や走行性能がさらに向上する可能性も出てくる。少なくともホンダは、市販車への技術転用をもくろんで、レギュレーションの変更されるF1への再参戦を決めている。
マクラーレン・ホンダという伝説のチームが再び目指すF1世界一。ホンダにとっては“究極のHV”を目指す戦いの幕開けでもある。
(撮影:鈴木 紳平)
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