ホンダのF1復帰、エコカーとの意外な関係 ターボ+モーター、“究極のHV”を探る

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一方、ターボは常に排気ガスで動くため、エネルギー効率が悪い側面もある。ホンダは新型F1の動力系の開発で、エンジンとエネルギー回生システムを組み合わせる際に、ターボの無駄なエネルギーも取り込める仕組みも目指している。これを実現できれば、ブレーキによる減速でしか確立されていない、新たなエネルギー回生のシステムができあがる。ターボの弱点がHVで生きるというわけだ。

市販車への応用を視野に

F1のような最先端の技術を、市販車へ簡単に応用できるわけではないが、現方式のHVにターボを組み合わせれば、燃費や走行性能がさらに向上する可能性も出てくる。少なくともホンダは、市販車への技術転用をもくろんで、レギュレーションの変更されるF1への再参戦を決めている。

マクラーレン・ホンダという伝説のチームが再び目指すF1世界一。ホンダにとっては“究極のHV”を目指す戦いの幕開けでもある。

(撮影:鈴木 紳平)

武政 秀明
たけまさ ひであき / Hideaki Takemasa

1998年関西大学総合情報学部卒。国産大手自動車系ディーラーのセールスマン、新聞記者を経て、2005年東洋経済新報社に入社。2010年4月から東洋経済オンライン編集部。東洋経済オンライン副編集長を経て、2018年12月から東洋経済オンライン編集長。2020年5月、過去最高となる月間3億0457万PVを記録。2020年10月から2023年3月まで東洋経済オンライン編集部長。趣味はランニング。フルマラソンのベストタイムは2時間49分11秒(2012年勝田全国マラソン)。

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