投資スクール経営者が「デイトレ反対」の理由 儲からない、コスト高、生活リズムも狂う
4. 株式投資の醍醐味が活かせない
株価とは、理論的には、「その企業が将来にわたって上げる収益を現在の価値に換算したものだ」と定義することができる。それゆえ、いったん企業が中長期の成長期を迎えると、収益を年々増加させ、株価は大きい上昇を見せる。市場には、数年で10倍以上、時には100倍以上にまで株価が上昇する銘柄がある。
この途方もない上昇こそが、株式投資の最大の醍醐味である。この上昇局面で株式を保有し、長期保有に成功すれば、その株式に投じた資金は何倍にも膨れ上がるのだ。デイトレでは、必ず大引け前に株式の保有を終えるので、永久にこの株式投資の最大の醍醐味を味わうことはできず、もったいないうえに楽しくない。
株式の売買を行うために生きているのではない
5. 生活が破綻しかねない
デイトレを行うと、1日のうちの数時間以上をパソコンのモニターの前に座って過ごすことになる。そんな毎日が続けば、目や腰は痛くなり、体は疲れを感じる。日常生活は株式の売買が中心になり、生活が破綻しかねない。特に成績がよくない時には、気分的にイライラし、周りの人にやつあたりしたりする。日常生活に対しては、良いことがほとんどない。
投資を行うには、毎日の豊かで楽しい生活を前提として、空いた時間の中で投資に臨むべきなのだ。私たちは、株式の売買を行うために生きているのではなく、生きていく中で株式投資を行うことは忘れてはいけない。デイトレにはまってしまうと、日常生活と体が変調をきたすので止めた方が良い。
以上、私がデイトレに反対する5つの理由を述べた。投資にはさまざまなスタイルが存在し、そのうちの特定の投資スタイルが極端に儲かるということはない。
大切なことは、あなたのライフスタイルや性格に合った投資に出会うことであり、そんな投資スタイルに出会うことができた時、あなたは本当の株式投資の利益を体感する。特定の投資スタイルにとらわれるのではなく、あなたに合った投資スタイルを探し、株式投資を楽しんで利益を上げて欲しい。
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