通信障害を連発、好調KDDIの死角 Eメール不具合の真相とは
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KDDI(au)は4月25日、16日未明から19日にかけて発生したEメールのリアルタイム送受信システムの通信障害について都内で会見を開いた。
KDDIによると、16日未明からサービスが利用できなくなり、一度復旧するも、再び午前中から利用できない状況が続いた。その後も19日にかけてサービスを利用しづらい状況が続き、さらに、メールボックスに入っている連絡先情報(連絡先、カレンダーなど)が表示できない状況になったという。全国で最大288万人に影響が及び、約4万人から問い合わせがあった。
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会見に登壇した技術統括本部長の嶋谷吉治氏は冒頭、「昨年末にも障害を起こしており、利用者の皆様に大変申し訳ない」と謝罪した。
今回の障害はリアルタイム送受信システムのバージョンアップ作業時に発生したものだ。作業中にユーザー認証サーバーで認証エラーが発生。その後エラーを解消し、作業を続行したが、システム上、2台あるうちの片方のサーバーが故障。もう片方も処理オーバーでダウンしてしまった。再起動後も高負荷状態となり、利用しづらい状況が続いたという。KDDIとしては、各種の点検や復旧手順の見直し、ストレージ増強など、順次対策を講じていくという。
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