マクドナルド、ついに100円商品を値上げ ビッグマックがモスバーガーより高くなる店も

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

たとえば「ハンバーガー」の単品価格は100円から120円へと20%値上げするが、バリューセット(ポテト、ドリンクのMサイズセット)価格は460~510円に据え置く。49店で実験価格を設定する「ビッグマック」の場合は、単品価格を10%超値上げするが、バリューセット価格610~680円は据え置きにする。

セットメニューではハンバーガー類の原価が最も高く、ドリンクとポテトをつけることで原価を調整しているとみられる。また、ポテトは原価率が比較的低い商品と見られており、価格を下げても、注文数が増えれば十分に採算はとれる商品といえる。

モスバーガーを上回る価格の商品が増えるかも

原価率の高いハンバーガー類の単品の注文数は減っても、より粗利の大きいセットメニューの注文数が増えれば利益は維持できる計算になる。消費者のお得感は値上げした単品メニューと、据え置きのセットメニュー価格のどちらにあるのか、見定める狙いもありそうだ。

なお、この実験的に値上げされる「ビッグマック」の単品価格は、モスバーガーの主力メニュー「モスバーガー」(320円)の価格を上回る。セット価格で比べても、「モスバーガー」とポテト・ドリンクのSセットが640円と、ほぼ並んでいる。

今後、マクドナルドが一部店舗での実験にとどまらず、正式に価格改定を実施すれば、これまで比較的価格が高いとみられていたモスバーガーの価格帯を超える商品が増える可能性もある。

(撮影:尾形 文繁

 

松浦 大 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

まつうら ひろし / Hiroshi Matsuura

明治大学、同大学院を経て、2009年に入社。記者としてはいろいろ担当して、今はソフトウェアやサイバーセキュリティなどを担当(多分)。編集は『業界地図』がメイン。妻と娘、息子、オウムと暮らす。2020年に育休を約8カ月取った。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事