マクドナルド、ついに100円商品を値上げ ビッグマックがモスバーガーより高くなる店も
たとえば「ハンバーガー」の単品価格は100円から120円へと20%値上げするが、バリューセット(ポテト、ドリンクのMサイズセット)価格は460~510円に据え置く。49店で実験価格を設定する「ビッグマック」の場合は、単品価格を10%超値上げするが、バリューセット価格610~680円は据え置きにする。
セットメニューではハンバーガー類の原価が最も高く、ドリンクとポテトをつけることで原価を調整しているとみられる。また、ポテトは原価率が比較的低い商品と見られており、価格を下げても、注文数が増えれば十分に採算はとれる商品といえる。
モスバーガーを上回る価格の商品が増えるかも
原価率の高いハンバーガー類の単品の注文数は減っても、より粗利の大きいセットメニューの注文数が増えれば利益は維持できる計算になる。消費者のお得感は値上げした単品メニューと、据え置きのセットメニュー価格のどちらにあるのか、見定める狙いもありそうだ。
なお、この実験的に値上げされる「ビッグマック」の単品価格は、モスバーガーの主力メニュー「モスバーガー」(320円)の価格を上回る。セット価格で比べても、「モスバーガー」とポテト・ドリンクのSセットが640円と、ほぼ並んでいる。
今後、マクドナルドが一部店舗での実験にとどまらず、正式に価格改定を実施すれば、これまで比較的価格が高いとみられていたモスバーガーの価格帯を超える商品が増える可能性もある。
(撮影:尾形 文繁)
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