牛丼“値引き戦争”は、いつまで続くのか?

食材高止まりで低価格路線に限界も

値引きの“原資”は米国牛の輸入規制緩和?

牛丼各社は新年度が始まる4月頃に期間限定値引きを実施することが多く、今年は大手3社そろい踏みで値引きを実施する。

各社が値引きを実施した背景には、「主要食材である米国産バラ肉の輸入規制の内容が、これまでの月齢20カ月以下から30カ月以下へと2月に緩和され、価格が下がりそうだから」という見方もある。

しかし現状では、各社は輸入規制緩和前の米国産や豪州産、メキシコ産の在庫を使っている。米国産牛肉が全面的に月齢30カ月以下のものに切り替わるのは、今回の期間限定値引きが終了する5月以降になる見通しだ。

バラ肉価格は3月末時点で1キログラム当たり600円程度と、1年前に比べれば150円ほど下がっているが、コメ価格については高止まりが続く。牛肉規制緩和によって食材価格が下がったからというよりも、例年実施しているキャンペーンの一貫として、あくまで期間限定での値引きと見るべきだろう。

値引きを“封印”、高価格商品に走ったが…

牛丼大手3社は、2009年12月に松屋が牛めし並盛りの定価を値下げしたのをきっかけに、熾烈な価格戦争を繰り広げてきた。

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