大林組が表参道のビル一新、最新技術注ぐ 表参道の新ビルはデジタル設計駆使し地震対応も徹底
安定収益の柱として育成を図る賃貸事業の中核、と位置付けるだけに、大林が持つ最新技術を惜しまず注ぎ込んでいる。
デジタル設計であるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)による設計から施工までの一貫導入は大林にとって初の試みだ。3次元の総合図面をコンピュータ上で作る。基礎、鉄骨など構造部分から、鉄骨と配管の干渉、コンクリートにあける穴の位置など、ミリ単位で指定でき、2次元の図面よりリアルなモデルを見ることができる。
積極的にデジタルを活用
モックアップ(原寸大模型)もデジタルで可能となった。スーパーハイビジョン・4K画像をスクリーンに投影し、設計事務所や現場を含めた複数の技術者が同時にチェックする。内装モデルでは人が入れないような狭い場所でも画像で確認できる。これによって、現場での手戻りを大幅に削減、時間、工程ともに短縮できたという。
今後は「細かい修正も3次元モデル上でできるようにすること、すでにできあがっている図面データや管理記録システムをモバイル端末でも使えるようにするなど次の課題にも取り組んでいる」と森田康夫・大林組東京本店青山大林ビル工事事務所長はいう。
また、今回初めてとなる最新技術の導入を問題なく進めることができたのもBIM活用によるところが大きい。
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