蓮舫氏「二重国籍疑惑」が示す民進党の問題点 「学習しない政党」に待ち受ける暗い未来

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「代表選にただ人気者を担いだからといって、党の支持率が上がるほど簡単ではない。民進党は根っこから改革しなくてはならないが、それにはまず代表に血にまみれてもやり遂げる覚悟が必要だ。蓮舫氏は『ガラスの天井を打ち破る』と言ったが、上ばかり見ていては足元をすくわれかねない」

その一方で阿部氏は「蓮舫氏の強みは台湾と日本のハイブリッド。そういうルーツを持つ彼女だからこそ、民進党が求める多様な価値観のある社会を実現してほしい」と期待も寄せている。ところが…。

プライベートでは旧姓の「謝」を使用だが…

このような期待に蓮舫氏は応えられそうにない。

蓮舫氏は本名である「村田」姓を公式な場面以外はほとんど使用せず、プライベートのメールアドレスやフェイスブックでは旧姓の「謝」を使っている。ならば台湾人としての強いアイデンティティを持っているのかといえば、外国人参政権には反対の姿勢を示し、日台間の問題について深い関心を持っているとはいえない。

民進党は「学習しない政党」なのか(撮影:尾形文繁)

李登輝元総統と親しく台湾の事情に詳しい江口克彦前参院議員は、蓮舫氏の二重国籍疑惑を取り上げた6日の動画番組で、参院での元同僚である蓮舫氏についてこう暴露した。

「台湾出身ならもっと台湾に愛着を持ち、台湾関係法などに取り組むはずだと思うが、彼女は台湾関係法の"た"の字も言ったことはない」

そもそも蓮舫氏が代表選に担がれたのは、民進党の多数派が昨今の女性政治家ブームに乗じようとしたためで、その中身を吟味した結果ではない。こうした擁立のやり方は鳥越俊太郎氏を担いだ東京都知事選で懲りたはずだが、学習しない政党に果たして未来はあるのだろうか。

安積 明子 ジャーナリスト

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あづみ あきこ / Akiko Azumi

兵庫県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1994年国会議員政策担当秘書資格試験合格。参院議員の政策担当秘書として勤務の後、各媒体でコラムを執筆し、テレビ・ラジオで政治についても解説。取材の対象は自公から共産党まで幅広く、フリーランスにも開放されている金曜日午後の官房長官会見には必ず参加する。2016年に『野党共闘(泣)。』、2017年12月には『"小池"にはまって、さあ大変!「希望の党」の凋落と突然の代表辞任』(以上ワニブックスPLUS新書)を上梓。

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