「アメトーーク!」、ロングヒットの秘訣 テレビ朝日の加地プロデューサーに聞く

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テレ朝はテレビ界の阪神タイガース

――「ロンドンハーツ」「アメトーーク!」など加地さんが手掛ける番組は若い世代にも人気があります。放送業界では、若い世代を中心とした「テレビ離れ」が問題視されていますが、番組を制作するうえで意識していますか?

「若い人がテレビを見たくなるような番組を作らなければならない」という、一種の使命感のようなものはあります。現状は、人口の多い30代後半以上の人に見てもらえる番組作りをすれば必然的に高視聴率を獲得することができます。でも未来を考えると、テレビで面白いと感じられる番組を見てこなかった人に、面白いものを作れるはずはありません。

そもそも、テレビで番組を制作したいと思う人がいなくなる可能性もある。テレビという文化を存続させるためにも、若い人に僕が面白いと感じて作っている番組を見てほしい。番組を見て、10年後、面白い番組を作ってくれるといい。

僕自身は、80年代のフジテレビ黄金期の「オレたちひょうきん族」などのバラエティ番組に大きな影響を受けています。今でも僕の中では、フジテレビのバラエティは野球界で言うところの「読売巨人軍」。巨人軍が強くなければ野球界は盛り上がらないように、フジテレビの調子がよくないと、テレビ業界全体に光が差し込まない気がしています。

一方で、テレビ朝日は阪神タイガース。僕は、強い阪神として巨人軍と優勝争いをしたい。強い巨人軍、強い阪神でなければ、野球界全体は盛り上がらない。だから、フジテレビはいつまでも目標の位置にいてほしい。

(撮影:今井 康一)

本インタビューの関連特集記事「新聞 テレビ最終決戦」を週刊東洋経済3月30日号に掲載しています。

中原 美絵子 フリーライター

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なかはら みえこ / Mieko Nakahara

金融業界を経て、2003年から2022年3月まで東洋経済新報社の契約記者として『会社四季報』『週刊東洋経済』『東洋経済オンライン』等で執筆、編集。契約記者中は、放送、広告、音楽、スポーツアパレル業界など担当。

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