マクドナルド、「消えたメニュー」復活か? カウンター置きっぱなしOKは約200店
この半年間で訪れた数十店舗のマクドナルドのうち、現在までにカウンターメニューが置きっぱなしであることを確認できたのは、冒頭の新宿中央通店、桜台駅前店(東京・練馬区)、浦安東野ヤオコー店(千葉・浦安市)の3店だけ。いずれもカウンターや店内が比較的小型の店舗であり、お昼前後の時間帯だった。
日本マクドナルドホールディングスによれば、「入り口からレジカウンターまでの距離が短く、メニューポスターを設置できなかったり、レジが狭くて上部のメニューパネルが十分に確保できない店舗では、お客様の利便性を考えて、メニューを置いても構わないことにしている」という。
結論から言えば、日本国内に約3300あるマクドナルドの店舗数のうち、約200店程度が、カウンター上にメニューを常置しても構わない店舗に該当する。新宿中央通り店の場合、入り口からレジまでの距離が短く、ポスターメニューを貼る場所もないため、客が多い時間はカウンターメニュー置きっぱなしでもOKとしている可能性が高い。
メニュー撤去は本当に効果を上げたか
前出の決算説明会の場で原田社長は、「創業以来41年間続けてきた慣習を、数カ月で納得できるか。100点をもらうにはある程度時間がかかるだろう」ともコメントしていた。
ただ、メニューを撤去したことにより、どれだけ顧客満足度や提供スピードが改善したのか。また、どれだけの客がメニューの提示を要求しているのか。そうした点について、日本マクドナルドホールディングス側は、今のところ「データを収集中」としている。
(記事冒頭の商品写真は尾形文繁、模擬店舗のカウンターは谷川真紀子が撮影)
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