外国人投資家の動向が「1秒」でわかる方法 日本株が上がり続けるためには条件がある

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外国人投資家が日本株を買っているかどうかが簡単にわかる指標がある(写真:まちゃー/PIXTA)

イエレンFRB議長の発言を受け、前週末の海外市場ではドル高が進みました。29日の日本株市場は上昇しそうですが、このあと日本株は上昇し続けるのでしょうか。今回は、海外投資家の動きから、探って見ることにします。

外国人投資家が買い続けないと、日本株は上がらない

海外(外国人)投資家の売買代金シェアは現物市場で7割を超え、日経平均の先物市場では8割を超えています。この絶対的な存在感を示す海外投資家が買い越しを続けない限り、日本株の持続的な上昇は望むべくもありません。年初からの海外投資家の月次ベースの売買差額を現物・先物(日経平均とTOPIX、ミニ取引を含む)・合計で下記に示しました。

海外投資家の代金ベースの売買差額
 (2016年)
                    現 物      先 物      合 計
 1月   -10555億円   -8505億円  -19060億円
 2      -19982        +7663     -12319
 3            -19588                -1027          -20615
 4             + 8604       +7213            +15817
 5             - 3258       -2311            - 5569
 6             - 2629                 -9125            -11754
 7               +1289                 +7301     + 8590
 8              - 5769                 -4479            -10248
 (注)8月は19日まで

 

昨年までは海外投資家は一度買い越しに転じると、3~4カ月は継続して買い越しましたが、今年は上記のように買い越しは4月や7月のように1カ月のみで終わり、連続して買い越すことはありません。日本株の株価上昇が持続しない、上昇トレンドが描けない最大の要因となっているのです。

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