結局、日本人が甘いからつけこまれる 中国や韓国からナメられないためには(下)

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恐怖政治をしないと、自分がやられる

ビンセント:もともと中国は中華思想が強く、自己中心的性格、つまり、自分が世界の中心であるという妄想を持っているからね。

ジェームス:北朝鮮も同じですが、中国の権力構造の中には、恐怖政治をしないと自分がやられるという被害妄想が常にあるようです。権力闘争の本質は生き死にが、かかっていますから、猜疑心と激しい攻撃性や誹謗中傷が表に出てきます。攻撃は最高の防御ですから、日本に対する中国からの激しい攻撃は、今後も続くと思いますよ。

ビンセント:中国から、日本への根強い猜疑心が消えない理由は、日本が軍事大国に向かっていると考えているか、もしくはそのように仕向けた方が都合が良いと考えている一部の中国共産党や軍の幹部がいるからでしょうね。当然、国内の不平分子の不満を外に向けるには格好の材料ですから、明日にでも日本軍が攻めてくると信じている一般大衆に強迫観念を植え付けて扇動するのが、今の中国の風潮というわけです。

北原:だから、中国は「被害妄想(パラノイア)国家」だと言っているんです。

中村:でも、私の取引先の知識人は、日本側が超平和国家であることは知っていますから、なぜ、中国人がそんな風潮に染まるのか、私には理解できません。中国の田舎から初めて日本に出張で来た取引先の技術者などは、秋葉原の買い物につき合ったら、中国でされていたメディアの報道と、日本の現実のギャップがあまりに大きく、本当に驚いていました。早い話が、誰でも現場をみれば「一目瞭然」ですから、もっと中国から観光客を誘致したら良いのではないですか?

ジェームス:いやいや、中国の報道管制はすごくて、日本側が不利になるニュースしか流しません。例のロックオン(レーダーの照射)でも、中国は日本側の偽装工作だと報道しました。それをマスコミが取り上げ、日本の大衆も日本政府もオロオロするばかりです。われわれからみると、最悪の対応にみえます。日本側が過剰反応するから、中国はさらにそのことをあおるわけで、大人の対応とはとても思えません。とは言っても、一連の報道も、実は安倍首相のアメリカ訪問のための布石という位置付けですから、今はもう誰も問題にしないと思います。

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