EU加盟国間の鉄道旅行は本当に便利なのか

6カ国の移動で見えたグローバルパスの利点

チェコ鉄道食堂車の食事。ユーロ/チェココルナのどちらも通用する

今年5月に、ユーレイル社主催のプレス向けツアー「JATA(日本旅行業協会)選定、ヨーロッパの美しい村30選を訪ねる旅」に参加した。欧州連合(EU)に加盟する6カ国間を、鉄道のみを使って移動する、総移動距離3500キロ超の旅だ。

英国の離脱問題に端を発し、最近何かと話題のEUであるが、EU加盟国間の移動は、我々日本人のような旅行者にとって容易なのか、そしてユーレイルグローバルパスの利点とは何なのか、このツアーに参加し、その実態を探ってみた。

EU加盟国=ユーロではない

まず先に、おさらいをしておかなければならないのは「EU加盟国」と「シェンゲン協定加盟国」はイコールではない、ということ。EUに加盟していても、シェンゲン協定に加盟していなければ、国境通過の際に必ずパスポート審査がある。アイルランドや、現在はまだEUの一員である英国はシェンゲン協定非加盟国で、逆にスイスやノルウェーのように、EU非加盟国でもシェンゲン協定に加盟し、パスポート審査を省略している国もある。

通貨も、EUに加盟しているからといって、必ず統一通貨ユーロを使用しているわけではなく、英国のほかに東欧や中欧、北欧の国々ではユーロを使用していない国もあるほか、逆にモンテネグロやコソボのように、EU非加盟国でもユーロを導入している国がある。

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