相次ぐ提携発表 ついに幕開け!? 「銀行再々編劇」
住友信託銀行とあおぞら銀行の業務提携に続き、新生銀行がTOB受け入れを発表。3グループに再編されたメガバンクに続き準メガ大手行の再編劇がいよいよ幕をあける。(『週刊東洋経済』12月1日号より)
これが「銀行再々編劇」を告げる号砲となるのだろうか。
11月20日、住友信託銀行とあおぞら銀行が包括的業務提携を発表したのに続き、新生銀行が米国の投資ファンド「J・C・フラワーズ」による株式公開買い付け(TOB)と第三者割当増資を受け入れると発表した。
住友信託銀行とあおぞら銀行は不動産、信託・財産管理、資産運用の3分野で業務提携する。具体的内容は両行トップらが参加する「提携推進会議」で話し合い、2008年3月末をメドにまとめる。
提携の柱となるのは不動産関連業務の提携で、中でも住友信託銀行の「ファーストクレジット」(不動産担保ローン)と、あおぞら銀行の「あおぞら債権回収」(債権買い取り、回収)の両子会社が軸になる。住友信託の森田豊社長、あおぞらの能見公一会長の両トップが数カ月がかりで話し合い、お互いを「魅力的な地銀とのネットワーク」「独立系信託の最大手」と評価し合った結果の合意のようだ。
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