地方創生に役立つインフラ整備としてリニア事業の前倒し、が上がっていますが、これも筋が悪い。このコラムでも何度も指摘してきている通り、新幹線などの高速鉄道は地方創生にはマイナスになることこそあれ、プラスになった試しがない。日本全国これだけ新幹線が通ってその地方の人口減少がほんとに止まりました?
東北新幹線が全線開通したのが1992年。仙台はともかくも、私が仕事をしている岩手県の途中にある水沢江刺、新花巻等々――の駅がどうなったかは実際に見ていただければわかります。何も起きなかったならまだしも、ますます過疎化が進んでいるだけです。今となっては必死になって新幹線を誘致したのはなんだったんでしょうか、という話ですよね。
つまり世の中で、新幹線が通りさえすればその町は発展する――と言っていたことと、起きていることは逆ですよ。リニアでいえば東京―名古屋のピンポイントなのでストローされるのは一方的に名古屋です。そもそも高速鉄道が戦後の日本で有力な交通手段になり得たのは、大量大都市間移動が可能になったからであり、発想そのものが人口増時代におけるものなのです。人口減少が明確になっているこの時代に高速鉄道が地方創生の切り札になり得ると考えるほうがどうかしている。
以上、これらを勘案して見ますと、どう見ても採点表はせいぜい60点と言ったところでしょうか。公共投資の増大やリニアの前倒しにしても、古き良き時代の人口増大に基づいた政策にしか見えないと思うのは私だけでしょうか。幻想を追いかけている政策にしか見えないのであります。
中京記念で適性がある馬といえば
福島ではかすりもしない―――というレースを久々に体験いたしました。
とにかく、よくわからない地方開催なのですが、24日は中京記念。中京競馬場の小回り1600メートルでさらに難解さが増しておりますね。が、ここはひとつ1600メートルと言えば―――そうです。サクラバクシンオーでございますよ。ということでバクシンオー産駒のダンスアミーガを筆頭にお勧めしておきます。前にも当欄で本命に推しましたが、この馬は某出版社のワタクシの友人の持ち馬でありまして(共同馬主)ずっと見て来た馬なのです。元来このあたりを走っている馬ではありませんで、小回りの中京はかなり適性があると見ました。単勝で勝負であります。
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