宿泊予約の一休、ANAと組みアゴアシ充実 テレビ露出増え会員増も加速

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レストラン予約もクリスマスに新規会員が増えたことにより、今後、恒常的な予約件数増が期待できる。

来14年3月期についても、宿泊を含め会員数の順調な増加が見込めそうだ。純利益は今13年3月期に続き、2期連続で過去最高を更新する可能性が高い。中長期的な配当性向のメドとして1株利益の40%程度を掲げていることから、来期も増配が予想される。

いったん頓挫した海外向けに再挑戦も

会員数の増加に応じて、付加サービスを充実させる。

昨年12月には、ネット寄せ書きに宿泊・飲食ギフト付加した新サービス、「サプレ!」が本格稼働したことに加え、ANA、ANAセールスと提携して航空券と宿泊施設のセット予約「ANA一休パック」(写真)の販売を開始した。

これまでも宿と航空チケットの予約は可能だったが、ANAグループとの提携と同時にサイトの利便性をアップ。トップ画面から予約画面へジャンプできるほか、旅行日程に合わせてあらかじめ飛んでいる便の空き状況をリアルタイムに反映し、旅行プランと旅行代金をスムーズに提供できるようにした。大手チケット予約サイトなどと遜色ない機能にすることにより、顧客の取りこぼしを防ぐ戦略だ。

会社側では「沖縄や北海道といったリゾート地域への観光需要だけでなく、地方から都内へのビジネス出張需要なども喚起したい」と説明している。

将来的には国内に加え、海外でのホテルの予約サービスにも進出できないか検討中だ。国内とはまた別のノウハウが必要なうえ、外資ホテルチェーンごとに予約エンジンが異なるなど課題は多い。

が、中国での現地合弁展開から前12年3月期に撤退し特別損失1.3億円を計上した経験を糧に、海外ビジネスへ再チャレンジの機会を伺う。

山川 清弘 「会社四季報オンライン」編集部 編集委員

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やまかわ・きよひろ / Kiyohiro Yamakawa

1967年、東京都生まれ。91年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。98~99年、英オックスフォード大学に留学(ロイター・フェロー)。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。

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