カーネルおじさん、LINEを席巻 スタンプ欲しさに440万人登録

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特に店舗でアルバイトとして働く高校生や大学生からの反響が大きく、現在は440万人を超える規模を誇る。「スタンプは必ず成功すると自信があったが、ここまでパワフルになるとは思わなかった」と干場マネージャーも驚きを隠せない。

稼ぎ時のクリスマス商戦はいま一つ

会社側はLINEの勢いに乗り、「KFCの鈍重なイメージを刷新したい」(広報)と意気込む。今後はランチセットの告知以外にも、若者向けがターゲットの氷菓飲料「クラッシャーズ」のマーケティングや、LINE限定のクーポン券配布などに活用していく方針だ。

ただ、業績面では、日本ケンタッキー・フライド・チキンの売上高は苦戦している。12年4~12月の既存店売上高は97.1%と2年連続で前年を下回り、稼ぎ時のクリスマス商戦も同100.3%と前年維持がやっと。外食市場の縮小に加え、コンビニが店頭で販売するチキンの強化が影響している。

東洋経済では「会社四季報」新春号(昨年12月発売)で、同社の今13年3月期予想について、会社側の営業増益計画の達成は難しいと見て、独自に減額修正している。足元の苦戦が続くようだと、さらに減額余地が出てくる可能性もあると見ている。

LINEの成功だけでは業績浮揚には不十分。この爆発力を次のマーケティング策に生かせるかどうかがカギとなる。

松浦 大 東洋経済 記者

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まつうら ひろし / Hiroshi Matsuura

明治大学、同大学院を経て、2009年に入社。記者としてはいろいろ担当して、今はソフトウェアやサイバーセキュリティなどを担当(多分)。編集は『業界地図』がメイン。妻と娘、息子、オウムと暮らす。2020年に育休を約8カ月取った。

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