山手線「女性が快適な駅トイレ」ランキング パウダーコーナーや洋式設置率を独自調査!
以上、女性の視点で山手線のトイレを調査してみた結果、すべての点において女性が快適に利用できるという評価が総合的に高かったのは東京駅。中でも自分の足で調査した筆者が選ぶ「ベストオブ女子トイレ」は文句なしに東京の京葉線乗り場に移動する道中の地下3階にあるトイレだった。
こちらのトイレは昨年3月に改修されたばかりで、百貨店のトイレに引けを取らないほどピカピカだ。また乗降客数の多い東京だが、京葉線乗り場は主要乗り換えエリアからかなり離れた場所に位置しており、人通りが極端に少ないこともポイント。つまり自動的に利用者も限られるのでトイレがいつでも空いているし、汚れる頻度も少ないのだ。
さらにトイレの隣には「ベビー休憩室」も併設されており、広々とした個室の授乳室とオムツ替え用のシート、さらにはミルク用のお湯が利用できる給湯器まである。京葉線といえば舞浜の東京ディズニーリゾートに行くために乗り換え利用する人も多いと思うが、行きや帰りにここで乳幼児の授乳やオムツ替えができるのは喜ばれるだろう。東京経由で東京ディズニーリゾートへ行く乳幼児連れの女性は、このトイレを覚えておいて損はない。
「若者の街」は意外に不便
女性が利用するのに不便な点が目立ったのは原宿。何といっても洋式便器が1つしかなく、パウダーコーナーもないのだ。1924年に建てられた駅舎故の事情ともいえる。原宿の場合は改札口を出ても駅ビルや百貨店が併設されているわけでもなく、他にトイレを求めるなら「ラフォーレ原宿」まで歩くという選択ぐらいしかない。
これは是非とも改善してほしいと思っていたら、2020年までに駅舎を建て替える計画が発表されていた。新駅舎のトイレに期待したい。
また原宿同様若い女性が多い渋谷も「洋式便器指数」が29駅中28位で、「ベビーチェア指数」も29駅中26位と、女性目線による使い勝手にかなり難がある駅だといえる。しかしこちらは原宿とは違い改札を出ると百貨店が併設されているのでまだマシだ。
最後に、女性に限らずだが「電車に乗っている最中にどうしてもトイレに行きたい」という時に役立ちそうなトイレ情報を。
品川の京浜東北線5、6番線の大井町寄りにあるトイレは、ホームにあるのですぐに利用できるという点を考えても、緊急時に最適。目立たない場所にあるので利用者が少なく空いているのもうれしいポイントだ。こちらは一見古い小屋のような佇まいなので「汚いのでは?」と躊躇するが、中は掃除が行き届いて清潔。女子トイレには洋式も2つあった。
とにかく全体的に山手線各駅のトイレの清潔度はかなりのもの。百貨店並みにキレイなトイレが着実に増えており、清掃にも力を入れている。これを維持できるかはやはり、利用者のマナーも重要。キレイで快適なトイレをみんなで守りたい。
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