プリウスとフェラーリが闘うGTレースの魅力 ゴチャゴチャ言わずサーキットへ出かけよう
もうひとつ、スーパーGTで見応えのあるのが、GT300の上級クラスにあたるGT500の戦い。こちらに出場しているのはレクサス(RC-F)、ニッサン(GT-R)、ホンダ(NSX)の3ブランドだけれども、GT3よりもはるかに幅広い改造が許されていて、それこそGT3勢を蹴散らすような勢いでサーキットを走り抜けていく。
いっぽうで蹴散らされる側のGT3勢も自分たちのレースを精一杯戦っているものだから、同じ抜かされるにしてもなるべくロスなく抜いていって欲しい。そんな各車各様の思惑が絡み合うなかで、思わぬ順位の入れ替えがあったり、背筋の凍るようなアクシデントが起こったりする。この辺もスーパーGTの魅力であることは間違いない。
第1戦、岡山国際サーキットでの結果
リザルト:Round1 OKAYAMA
さて、そんなスーパーGTの2016年シーズンが3月9~10日に岡山国際サーキットで開幕し、GT500クラスでは昨年のチャンピオンであるMOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が快勝。KeePer TOM'S RC F(ジェームス・ロシター/平川 亮)が15秒差で2位に入る接戦を繰り広げた。
そしてGT3勢が大挙参戦したGT300クラスではトップ5に3台のメルセデスAMG GTが食い込んだほか、2位にはBMW M6が、そして5位にはフェラーリ488GTBが滑り込むというなんともぜいたくな結果に終わった。
ただし、まだ予断は許されない。なにしろシリーズは全8戦。その獲得合計ポイントで年間チャンピオンを決める仕組みなのだ。果たして今シーズンはどんな結末が待っているのか? GQでは毎戦の模様をお知らせしていく予定なので、どうぞお楽しみに!
GT500
1. MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)
2. KeePer TOM'S RC F(ジェームス・ロシター/平川 亮)
3. S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山 哲/千代 勝正)
GT300
1. LEON CVSTOS AMG-GT(黒澤治樹/蒲生尚弥)
2. グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
3. Studie BMW M6(ヨルグ・ミューラー/荒 聖治)
(文:大谷 達也、写真:折原 弘之)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら