ランボルギーニ「ウラカン」はここまでスゴい 580馬力の後輪駆動モデルに乗ってみた
最上の「ファン・トゥ・ドライブ」
ランボルギーニのよさはいろいろある。ひとつはブランド。40代から上にはザ・スーパーカーといえばランボルギーニ。自動車デザイナーもかつては“フェラーリ・スクール”といって最高に美しいクルマの頂点にフェラーリを据えていたのものだけれど、40代から下のデザイナーたちにとって神様はランボルギーニだという。ウラカンを観ても、すばらしい造型だ。しかも内装は凝りまくっている。そして速い。
ランボルギーニが2016年に発表した2シーターのミドシップスポーツ、ウラカンLP580-2(2535万840円)。580馬力 (427kW)の5.2リッターV型10気筒エンジンを搭載したウラカンの追加車種だ。最大の特徴は従来のLP610-4と異なり、後輪のみ駆動する2輪駆動方式を採用しているところにある。
「LP610-4はいってみれば“パフォーマンス”寄りのモデル。対するLP580-2は“ファン・トゥ・ドライブ”に重きを置いて開発しました」。豪州はメルボルンからクルマで90分ほど南下したフィリップアイランドのサーキットで行われた試乗会会場で、研究開発部門の責任者リカルド・ベッティーニ氏はそう教えてくれた。
試乗会場にわざわざ、モトGPで知られたテクニカルなコースを持つサーキットを選んだランボルギーニ。その自信はちゃんと根拠あるものだということが、ウラカンLP580-2を操縦するとよくわかった。ひとことでいって、軽快な気持ちよさが身上だ。33キロもの軽量化はだてではないし、サスペンションダンパーのセッティングは、フロントは硬めに、いっぽうリアは少しやわらかめにしてタイヤの接地性を確保。あらゆる部分の入念なチューニングが功を奏している。
こんなにすごいの、と感心させられる性能ぶりなのだ。