日揮社長、「痛恨の極み」 アルジェリア人質事件の会見全容
アルジェリアのガスプラント施設で起きたイスラム武装勢力による襲撃事件は、日本人10名を含む多数の死者が出る最悪の結末を迎えた。日本人の死亡者は、いずれもプラントエンジニアリング大手、日揮の社員ら同社関係者。
南東部イナメナスのガス処理施設と近くにある専用宿舎が襲撃され、プラント施設工事に携わっていた日揮社員ら多くの犠牲者が出た。 事件当時、現地に派遣されていた日揮関係者(協力会社社員なども含む)は78名(日本人17名、外国人61名)。日本人17名のうち半数以上の10名が亡くなった。外国人については、61名のうち6名が死亡し、25日昼時点で1名の安否がまだ確認できていない。
25日朝、無事だった7名の日本人と遺体を乗せた政府専用機が羽田空港に到着。現地で安否確認作業に当たっていた日揮の川名浩一社長(=タイトル下写真=)、三好博之執行役員も同機で帰国し、25日昼に横浜の本社で会見を行った。
何度も声を詰まらせた川名社長
川名社長は会見の冒頭、「なんとしても駐在員全員を無事に本国に返す、という信念を持って現地に行ったが、残念な結果になった。痛恨の極みです」と語り、続けて「誇りとするプラントエンジニアリングの仕事をいかに安全に遂行していくか、という極めて大きな課題をつきつけられた。私はこの課題に最優先で取り組んでいく」と述べた。1時間の会見の中で、川名社長は何度も声を詰まらせながら、報道陣の質問に答えた。
内容は以下のとおり。
―――事件の詳細について、現地でどこまで把握できたのか。
川名社長 われわれとしても、断片的に聞けた話をつなぎあわせて、何が起きたのかを確認している段階。早朝に襲撃されて、撃ち合いが始まって、さらに翌日も撃ち合いがあって・・・。その辺の前後関係と詳細を調査している途中です。
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