日揮、アルジェリア生存者の証言 丸1日部屋にこもり、顔を隠して逃げた

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アルジェリア人質事件で多数の犠牲者が出た日揮は、25日昼に横浜本社で開いた会見の席上、ある生存者による証言を報道陣に公開した。

16日に生存が確認された日本人による証言で、今回の帰国前に本人から電話で当時の状況を聞き取ったものだという。広報・IR部長の遠藤穀氏(=写真=)が読み上げたその証言からは、襲撃事件発生時の緊迫した現場の様子がうかがえた。

内容は以下のとおり(証言内の日時は現地時間)。

「部屋にいろ!」 鳴り響いた銃声

1月16日の朝5時40分ごろ、日揮キャンプ(宿舎)の部屋の中にいたところ、サイレンが鳴り、何か起きたと思った。ドアを開けたら「ステイルーム!(部屋にいろ!)」という声が聞こえたので、部屋にこもった。その後、外から銃声のようなものがかなり聞こえていたが、自分の目では見てはいない。

6時半から8時ごろ、近くの部屋と思われるところで「オープン・ザ・ドア!(ドアを開けろ!)」という声が聞こえ、銃声も聞こえた。9時ごろヘリコプターの音が聞こえ、軍隊が助けに来たと思った。日中のはっきりとした時間は分からないが、銃声音が鳴り響いていた。

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