4℃の独り勝ちを引っ張る「売れすぎリング」

アパレル仕込みの鮮度&価格戦略とは?

低価格のヒット商品は、2014年6月に本格投入した「エターナルシルバー」シリーズだ。同社オリジナルの変色しにくい銀素材を使っており、指輪やネックレスなど50~60種類の商品がある。指輪の価格は1万~2万円で、プラチナや金を使ったものより割安感があることがヒットの理由だ。

ジュエリーではないが、革小物の「ルリア4℃」も好調だ

また、ジュエリーは、商品のタイプ別に大きく7つの店舗ブランドに分かれる。その中で売り上げを大きく伸ばしているのは、20代前半の若い女性を対象とする「カナル4℃」だ。

現在、7ブランドを合計した第1四半期末の国内総店舗数は223で、このうち「カナル」は47。新店も含めた全店の売上高は第1四半期で前年同期比2%増にとどまったが、カナルは2ケタの伸びだった。なお、ジュエリー以外では、財布などの革小物の「ルリア4℃」も好調で、好業績を支えている。

商品の鮮度管理は「アパレル仕込み」

ヨンドシーは商品の「鮮度管理」にも気を使っている。他社の場合、売れない商品でも長期間、店頭に並べておくことが少なくない。これに対してヨンドシーでは、売れない商品は早めに見切りをつけ、溶かして新しい商品に作り変える。鮮度をしっかり管理し、売れ行きのいい商品だけを店頭に並べるようにしているという。

これは、同社がアパレルを源流とする会社であることとも関係している。もともと1950年設立の繊維販売会社が起源で、1986年にジュエリーに参入した。現在はジュエリーが売り上げの6割を超えて利益の大半を稼ぐが、アパレルの売り上げもなお4割近くある。流行り廃りの変化が激しいアパレル業界では常識だが、ジュエリーでも同様に商品の鮮度管理を徹底しているのだ。

また、業界に先駆けて販売前の全商品を検品する体制も整えている。昨年、神奈川・相模原のジュエリーセンターのX線検査機を増設し、検品要員も約100人まで増やした。こうすることで、不良品を販売するリスクが避けられ、店員は自信を持って商品を販売できる。

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