クレカ債務地獄…月収19万家族に残された道 自己破産?任意整理?何が望ましい選択か

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夫婦で月収19万円ですから、借金返済に充てられるお金は少ないでしょう。もし3年程度の分割で返せないなら、自己破産をお勧めします。自己破産には、債務を全額支払わなくて良いことと、手続の期間が短いというメリットがあります。ただし、自己破産の申し立てをすると、一時的に、特定の職業に就けなくなったりします。

自己破産以外に任意整理、民事再生、特定調停がありますが、費用や手間を考えると、破産しない程度の債務の場合は、任意整理をお勧めします。

ただし、任意整理の場合、自己破産のように支払い義務がなくなるものではなく、長期間にわたって支払いが続きます。また、自己破産、任意整理、民事再生、特定調停のいずれの場合も、クレジットカードの作成・使用ができなくなります。

福祉のサービスは要求しなければ受けられない

月収19万円で、借金を返済しながら家族3人で生活していくことは、かなり厳しいでしょう。借金の整理ができても収入が少ないと、お金が必要になった時、ヤミ金から借りるなどして深刻な事態となる危険があります。

そこでまず、ご主人の障がいについて手当が出ないか、役所で相談すべきです。ただ、国・都道府県・市町村の手当など様々あり、障がいの内容・程度によっても制度は複雑です。

次にお子さんの手当ですが、児童手当、児童扶養手当、児童育成手当などがあります。これも所得制限や様々な要件がありますので、役所で相談してみてください。

生活保護も相談すべきでしょう。収入が最低生活費を下回れば不足分についてお金が出ます。ただし、地域、家族構成、障がいの有無、年齢などによって非常に細かい基準があります。

また、もし高い家賃の住まいの場合は、安い家賃の公的住宅に移れないか、相談してみてはいかがでしょうか。大事なことは、このような福祉のサービスは、要求しなければ受けられないということです。家族再生のために、がんばって役所と相談してください。

小松 雅彦(こまつ まさひこ)弁護士
後見・相続・遺言を多数取り扱う。「気軽に相談できる、親しみやすい法律家」をモットーに身の回りの相談にも対応している。薬害エイズ事件やハンセン病国賠事件、薬害肝炎事件なども担当した。
事務所名:多摩オアシス法律事務所

 

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