「豪華客船の旅」は金持ちだけのものじゃない

実はリーズナブルと気づき始めた大人たち

その理由は冒頭の“乗らなかった理由”とは真逆なものとも言える。実際は1日3回の食事と様々な施設が使える料金はリーズナブルだし、かつショートクルーズも増え気軽さが増しているからだ。そしてそのことに旅慣れた一部の大人たちが気づきはじめたことで、ニーズが高まっている。

ショートクルーズも増え気軽さが増している

そんな背景もあるのだろう。去る5月の土日に「クルーズフェスタ2016」が開催された。近頃増えつつあるクルーズニーズをさらに盛り上げるための催しである。

テーマは“そろそろ船旅”。限られた富裕層のリタイヤ後の楽しみといったイメージを解き放つ目的で行われた。クルーズに関連する会社が展示を行い、ステージではその詳細を楽しくわかりやすく説明する。船旅未経験者にはワクワクする内容ばかりだ。

個人的にはハワイ諸島を巡りながら寄港地でゴルフをプレイするジェットアンドスポーツ社の“ジェットゴルフ”に足が止まった。ゴルフ好きにはたまらない。カントリークラブをそれぞれ予約したり、その行き方を個別で手配するよりずっと楽チンなツアーである。ゴルフ場も一度は耳にしたことのあるところばかりであった。

ゆっくり時間を過ごせる雰囲気

また、このイベントの前夜には横浜大桟橋に停泊していた豪華客船、飛鳥2の船内で簡単なレセプションとパーティが行われた。スポンサーとメディアを呼んでの体験型プレゼンテーションである。  

クルーズ船の中は快適だ

そこで感じたのはクルーズ船の中は至って快適であること。客室からステージ付きレストラン、映画館、カジノコーナー、図書室、プール&テラスなどを案内してもらったが、すべて腰を下ろしてゆっくり時間を過ごせる雰囲気を持ち合わせていた。これなら夫婦はもちろん、気の合う夫婦同士や仲間と気持ちよく過ごせそうである。

まさにこのイベントの思惑にハマってしまいそうな時間を過ごしたわけだ。有名リゾートや秘境ツアーもいいが、旅の移動ごとエンターテイメントにしてしまうクルーズにメリットは多い。クルーズ船は旅慣れた大人たちにこそ、是非体験していただきたい旅のスタイルである。

(文:九島 辰也)

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